I(あい)さんにインタビュー(いんたびゅー):ちば自主夜間中学(じしゅやかんちゅうがく)から富山大学(とやまだいがく)へ
この春、富山大学に進学したIさんは海外にルーツを持つ青年です。自主夜間中学から続いて大学受験をする人たちのために、将来の夢、受験の様子などをお聞きしました。
(聞き手:事務局 みやた)
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富山大学に行かれるそうですが、学部・学科名を教えてください。そこで何を学びたいですか?将来の夢はなんですか?
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私は将来、Society 5.0の建設に貢献したいと思っています。すなわち人工知能を開発したいということです。ですから、富山大学の工学部の知能情報工学科を目指しました。特に医療方面の知能ポログラムを開発したいです。
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大学入試はどういう内容でしたか?難しかったですか?苦労した点を教えてください。
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入試はあんまり難しくありませんでしたが、小論文は800字以上と要求されましたから、ちょっと大変と思いました。U先生や、小論文の特訓で学習したおかげで、私はその800字を完璧にやりました。(笑)小論文の題名は、「工学はこの社会をどのように支えていると思いますか」です。
小論文の他に、個人面接がありました。4人の先生がそれぞれ数学、物理、英語の内容を聞きました。私はよく勉強しましたから、その問題は簡単だったと思いました。そして問題の範囲について、大半は高校教科書の内容でした。
私としては、一番の難題は日本語の能力です。今からも勉強していきます。夏休みに帰るとき、きっと皆と日本語で喋ります!
私は、夜間中学の方々のおかげで、大学に合格しました。本当におせわになりました。心から感謝します!
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自主夜間中学の後輩たちに伝えたい言葉はなんですか?
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後輩の皆さんたちに言いたいことが有ります。
“あなたは一体何のために学校に行きたいのですか?この問題を明確に考えて、私達は後退することができません。人生は長いようでいて、選択の機会はそれほど多くはありません。熱戦に明け暮れてしまうと、戦争の主導権を失い、敵との妥協を繰り返し、敗北することになりかねません。どんな努力をすればこの世界で成功するのかよくわかりませんが、後悔しないためには全力を尽くすしかないと思っています。”