「ゲッチョ先生と“ゆんたく”」ご報告
2019.7.27
中央図書館グループ研修室
参加者:スタッフ12名
「ゲッチョ先生」こと盛口満さんが、千葉市中央図書館主催「子ども読書講座」の講師として来葉、図書館の協力をいただいて、午前中の1時間、私たちと交流の機会を持っていただきました。“ゆんたく”は沖縄の言葉で「おしゃべりする」という意味です。
ゲッチョ先生はたくさんの本を書かれ、どれもみなおもしろい。どの本も、植物や昆虫、貝や骨、化石(死体も!)といった身近な自然から、自然科学のおもしろさ、不思議さ、奥の深さを体感させてくれます。いつか、ぜひちば自主夜間中学で特別授業をして、皆に自然科学への扉を開いてほしい、というお願いも含めての交流でした。学習者の皆さんも一緒に聞いてほしかったです。
最初に理科の教師を務めた埼玉の「自由の森学園」。生徒の自主性を重んじる学校で、3年間の目標が「自分の言葉で自分のことを語れる」というお話。
その後、校長だった星野人史さんと共に、沖縄に「珊瑚舎スコーレ」をたちあげ、そこで夜間中学を始めたこと。集まって来る人たちは学ぶことに飢えていて、かつ体験が豊富。昼間のクラスの子たちと一緒に、皆で教えたり教えられたりする場であること。
このように「学びあうこと」をめぐって、私たちからも話し、豊かな時間となりました。
印象に残ったゲッチョ先生の言葉
「『場の力』って大きいと思う。学校は通り過ぎる場、やり過ごす場、立ち戻る場、学校がその人の人生の中のそういう一か所であればいいな、と思います。」
★ゲッチョ先生のブログで当日の様子が紹介されています。ぜひご覧ください。
本の紹介
- 『めんそーれ!化学 おばあと学んだ理科授業』 盛口満/著(岩波ジュニア新書)
珊瑚舎スコーレの授業が描かれています。 - 『ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑』 盛口満/絵・文(岩崎書店)
- 『生きものとつながる石ころ探検』 盛口満/文・絵(少年写真新聞社)
夜間中学に置いておくと、皆がいろいろ使います。 - 『人は文章を書く生きものです。』 星野人史/編著(木魂社)
ゲッチョ先生からのおすすめです。
ゲッチョ先生の本はほかにもたくさんあります。探して読んでみてください。
まとめ:みやた