【本の紹介(ほんの しょうかい)】『富士山(ふじさん)うたごよみ』『ひゃくにんのおとうさん』
《トトちゃん》
『富士山うたごよみ』 俵万智/短歌・文 U.G.サトー/絵 福音館書店 2012年
私は富士山が大好きです。この本を開いたところに、かわいい富士山がありますよ。(気が付くかな?)二十四節気(中国からきたもので、季節を春夏秋冬の四等区分する暦のようなものとして考えられたもの)の説明もあり、俵万智さんのやさしく、おだやかな短歌と文がとても心地よいです。すべてのページに描かれた富士山の絵もすがすがしく、美しいです。本の中からひとつ、
「なんでもない会話 なんでもない笑顔 なんでもないから ふるさとが好き」
声に出して読むとよいですよ。
『ひゃくにんのおとうさん』 譚小勇・天野祐吉/文 譚小勇/絵 こどものとも世界昔ばなしの旅 福音館書店 2005年
昔、中国の山奥の小さな村に働きものの若い夫婦がいました。ある日、畑を耕していると大きなかめがでてきました。そのかめは中に入れたものが百倍になる不思議なかめでした。町の地主がそのうわさを聞き、それを取り上げてしまいました。さあ、その後地主は何を百倍にしたのでしょうか?
子どもたちに「このかめがあったら何を増やしたい?」と聞くと声をそろえて「お金!」と答えが返ってきました。皆さんはいかがですか?