【🎥映画の紹介(えいがの しょうかい)】『新渡戸の夢(にとべのゆめ)』 ~学(まな)ぶことは生(い)きる証(あかし)~
『武士道』(BUSHIDO The Soul of Japan)の著者であり、5000円紙幣の顔でもあった新渡戸稲造(にとべ いなぞう)は、32歳の札幌農学校教授時代に「遠友夜学校」を始めました。
当時としては画期的な「授業料無料・男女共学・年齢制限なし」の学校で、1894(明治27)年の開校から戦況の悪化で閉校した1944(昭和19)年までの50年間で、約1,170人が卒業したそうです。
今「遠友夜学校」の跡地は公園となっていて、新渡戸夫妻の銅像が建てられています。そして、新渡戸の夢は、札幌の地で受け継がれ、今も「札幌遠友塾自主夜間中学」等で活動が続けられています。
映画では、学ぶ喜びとそれを支える人たちの日常や想いがえがかれています。
ちば自主夜間中学も、札幌遠友塾のように「だれでも、いつからでも、学べる」場です。
新渡戸の夢が、札幌から全国に広がり、そして各地の公立夜間中学の誕生によって、日本の教育にも大きな影響をもたらす可能性を感じながら鑑賞しました。
ちなみに、新渡戸稲造の祖先は、千葉市の礎を築いた千葉氏とされています。新渡戸家の家紋は千葉氏と同じ月星紋。
千葉氏の精神が、新渡戸稲造を通じ、時代や場所を超えて、星のように輝いています。
(札幌の公立夜間中学は「札幌市立星友館中学校」、千葉は「千葉市立真砂中学校かがやき分校」です) 報告 松井